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記事: 100%オーガニック!EFポリマーの基本概要、特徴について

100%オーガニック!EFポリマーの基本概要、特徴について

100%オーガニック!EFポリマーの基本概要、特徴について

100%オーガニックの超吸水性ポリマー「EFポリマー」とは?

EFポリマーとは、作物残渣から生まれた循環型の超吸水性ポリマーです。果物の皮など、これまで捨てられてきた食べられない部分を原料とし、100%オーガニックを実現しました。完全生分解性なので環境にやさしく、有機JAS資材リストや欧州・米国のECOCERTにも登録されています。

EF Polymer Founder / CEO 代表取締役 ナラヤン・ラル・ガルジャール

 

インドにある、人口約300人の小さな農村で生まれ育ったEFポリマーの創業者ナラヤン・ラル・ガルジャールは、農業を営む両親のもとで、乾燥地域における農業の大変さを幼い頃から目の当たりにしてきました。「いつか水不足に悩む両親や村の仲間を助けたい」そんな創業者の想いから、100%オーガニックの超吸水性ポリマー「EFポリマー」が生まれました。ナラヤンは高校生時代にEFポリマーのコンセプトを考え、大学生時代にプロトタイプ(試作)を開発、その後インドで会社を設立しています。

EFポリマーは農業に最適な自重の約50倍を吸水するため、保水剤として土壌の吸水力を向上し、最大で40%の節水と20%の肥料の節約につながります。水不足などの厳しい環境下でも安定的な収穫量が期待できます。また、将来的にはEFポリマーを利用した農地で育てられた作物の残渣をアップサイクルすることで、新たなEFポリマーの製造するといった循環型のモデルとして役立てることも可能です。

水不足や肥料価格の高騰による生産者の課題が深刻化しているなか、100%オーガニックの超吸収性ポリマー(SAP)は、水不足問題への対策としても、世界的に注目されています。今日において、持続可能性は大きなテーマとなっていますが、未来の地球のため、今後もバイオ素材の開発には期待されており、インド生まれ、沖縄育ちのEFポリマーが農業を始めとする環境問題を解決していくことを目指しています。

 

EFポリマーの4つの特徴と比較

従来の石油由来の超吸水性ポリマーでは、ポリアクリル酸などを代表とする化学物質を使用しているため、生分解されずにマイクロプラスチックとして土壌に残ってしまいます。しかし、EFポリマーは柑橘類の皮、バナナの皮など、作物残渣を原料としているので約12ヶ月で完全に生分解されます。こうした特徴が認められ、日本では有機JAS資材リスト欧州・米国ではECOCERT INPUTなどの有機認証も取得しています。

これらの技術は、石油由来のポリマーが一般的な紙おむつなどにも代替でき、紙おむつの素材がすべて生分解性になると、コンポスト処理することも可能になるため、社会問題化している廃棄物の新しい処理方法としても注目されています。

 

上の画像は、キャベツ栽培での利用事例で、EFポリマーありとなしを比較した写真です。乾燥しやすい土でも水分や肥料を長期間土壌に留めることができ、水や栄養素が土壌で流れ出るのを防ぎ、作物の成長をサポートします。さらに、ポリマーが水分の吸水と放出を繰り返す過程で土中に気相を作り、土壌の団粒構造化を促進します。

 

EFポリマーを最大限に活用する使い方

EFポリマーには、粉末タイプと粒状タイプの2種類があります。使用目的や土壌によって使い分けることで、EFポリマーの効果を最大限にすることが可能です。

どちらのタイプでも、乾いた土に水分を含ませていない状態のEFポリマーを散布・攪拌していきます。ここで気をつけたいのが、表面にEFポリマーを撒くだけでは土に浸透しないため、作物の根の部分にくるように混ぜ込みます。

 

肥料や農薬(粒剤や粉剤)など、既存の資材と混合して散布もできますが、比重が異なるとEFポリマーと他の資材が分離してしまう場合があるので、比重には気をつけましょう。

 

【利用方法】

①種とEFポリマーを混ぜ合わせて播種を行う

例)大豆の種5kg/10aの場合:5kgの種と2kg(¥4,000)のEFポリマーを混合する

※推奨量は利用目的、作物や作型など条件により、この目安とは異なる場合があります。

 

②培養土、育苗土1リットルに対して、1~10 g のEFポリマーを混ぜ込む

例)1g/L 配合の場合:育苗土10Lに対してEFポリマー10g(¥20)

 

※施用量は目安ですので、少量からお試しの上お使いください。

※施用量は植物の種類・サイズ・気象条件・土壌・灌水方法によって異なります。

 

③苗を定植する際の植え穴にEFポリマーを入れる。土と混ぜたあと、植え付けを行う。できるだけ乾いた土壌に散布する

例)3gの場合:1苗/¥6。1,000苗/10aで3kg(¥6,000)

④畝部分にEFポリマーを散布した後、耕運し混ぜ込む。

例)2kg/10aの場合:人参の畝10mに対してEFポリマー50g(¥100)

畝立てとEFポリマー散布を同時に行うと、効率よく作業が行えます。

 

<散布方法>

・ペットボトル(じょうごで飲み口部分からEFPを入れ、飲み口部分から散布する)

・じょうろ

・粒剤スプレイヤー

・肥料/農薬等の散布機(薬剤散布機,サンソワー等)

 

※推奨量は利用目的、作物や作型など条件により、この目安とは異なる場合があります。

お客さまの声と地元の方との交流

EFポリマーでは、拠点としている沖縄県の地元の農家さんと共同開催で、にんじん収穫祭を不定期で行っています。100%オーガニックの超吸水性ポリマー「EFポリマー」を使って育てられたにんじんを収穫でき、自分で収穫したにんじんをお持ち帰りいただくことも可能です。

参加者はご家族が多く、自分の手で野菜を収穫するといった貴重な体験として大変ご好評いただいております。畑で採れたにんじんは後日、地元のファーマーズマーケットや商店でお取り扱いいただいたり、読谷村の社会福祉協議会への寄付を行いました。

最近のEFポリマーの受賞歴・メディア掲載

・2023年11月:読売新聞に掲載

・2023年12月:テレ東ビズ「NEXTユニコーン」で紹介

・2023年12月:Farmnote Summit 2023にてGOLD賞を受賞

・2024年1月:沖縄テレビ「イット!」で紹介

・2024年3月:NHK WORLD「Direct Talk」で紹介

・2024年4月:日経新聞に掲載

・2024年5月:Forbes Under 30 Asia 2024に選出

・2024年6月:Indo-Pacific Climate Tech 100に選出

よくある質問

  • EFポリマーはどのような商品ですか?
  • EFポリマーは、果物の皮などの不可食部分をもとに作られた、100%自然由来の超吸水性ポリマー(保水剤)です。自重の約50倍の水を吸水し、多少の圧力をかけても吸った水を離さない高分子素材の一種です。吸水/保湿・固化/増粘/放出の機能を有している商品です。オレンジやバナナの皮など原料をアップサイクルしているため、100%オーガニックであることが特徴です。

 

  • 土の中でどのように機能するかを教えてください。
  • EFポリマー適量を土壌と混ぜ込んでいただき、根の付近に適用していただくことで、水を吸水し土壌の保水性、保肥性を向上させます。また、土壌内で長く水分を保持することで作物の生育にプラスに働くと共に、乾燥ストレスへの耐性をつけることも期待できます。

 

  • 効果が持続する期間はどのくらいですか?
  • およそ6ヶ月間、土壌内で吸水と放出を繰り返した後ゆっくりと分解し、1年ほどで完全に分解されます。

 

  • 製品の使用期限はどのくらいですか?
  • 品質保持期限は3年ですが、有機物ですので開封後はなるべく早くお使いください。

 

  • オムツなどに使われている超吸水性ポリマー(SAP)との違いはありますか?
  • 従来のポリマーは石油由来のものが多く、製造・破棄の過程で多くのエネルギーを必要としています。環境に悪影響なCO2排出、肥料などと化学反応を起こし吸水性が失われてしまうといった弊害や、吸水力が強すぎて植物から水分を奪い枯らしてしまうこともあります。 一方でEFポリマーは、果物の不可食部分などを利用した100%植物由来の資材で、1年程で完全に分解されます。製造工程でも化学薬品など一切使用しない製造方法で作られます。

 

  • 土壌や作物に悪影響を与える恐れはありますか?
  • EFポリマーは、果物の不可食部分などを利用した100%植物由来の資材で、1年程で完全に分解されます。製造工程でも化学薬品など一切使用しない製造方法で作られます。きちんと推奨量を守っていただくことで、土壌や作物に対しても安心してご利用いただけます。

 

  • 「粉末」と「粒状」の違いを教えてください。
  • 基本的な成分や効能は同じで、目的別にお選びいただけるようご用意しています。粉末はあらかじめ土壌に混ぜ込んだり、園芸での鉢植えなどや育苗時などにお使いください。粒状は畑に直接撒いて混ぜ込んだり、肥料や資材と混ぜて畑に撒いたりするのにおすすめです。混ぜ込む資材などによって、使い分けていただくことを推奨します。吸水速度に若干の違いがあり、表面積が大きい粉末の方が吸水するのが速く、粒状のEFポリマーの方がゆっくりと吸水します。その環境、作物、栽培方法にあった方法をお試しください。

 

  • 根腐れが心配なのですが、EFポリマーを入れすぎるとどうなりますか?
  • EFポリマーを入れすぎて根腐れになってしまったという報告は、これまでにありません。ただ、EFポリマーを入れすぎた場合には、乾燥時に土が固くなるケースがあります。これにより、初期の根の生育にストレスになる要因となることが考えられますので、推奨量を守ってお使いいただくことをおすすめします。鉢植えの場合などは特に入れ過ぎにご注意ください。

生産者と地球想いの「EFポリマー」

EFポリマーの由来は、「エコ・フレンドリー・ポリマー」。作物の食べられない部分をアップサイクルし、100%オーガニックかつ土に分解されて地球へと還るため、環境に優しい製品です。

ポリマーを農地に適用すると、水不足の環境下でも安定した収穫量が期待でき、生産者の課題解決をサポートします。また、農地で育てられた作物をさらにアップサイクルさせることで新たなEFポリマーの製造ができ、循環型モデルを生み出します。

自然本来の力を最大限に生かし、限りある資源を循環させることで世界の農業が抱える課題解決を目指す、生産者と地球想いの「EFポリマー」です。

 

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